『あ!パパー!』
上から響いてきたその声にハッと顔を上げると、眠そうな目を擦りながらも二階から亜実が嬉しそうに笑って。
『亜矢起きて!パパ!』
寝室に向かって大きな声でそう言うと、階段をバタバタと駆け降りてきた。
そして私の目の前で大地に飛びついた亜実は、本当に嬉しそうな顔で瞳をキラキラさせながら大地を見上げて。
愛らしい声で『パパ!パパ!』と声を弾ませた。
昂っていた感情が、繰り返される亜実のその声で、私を我にかえらせる。
『ははっ、どうした亜実、今日は珍しく甘えん坊だな』
そして目尻を下げ、同じように嬉しそうな顔で亜実を見下ろす大地の横顔を見ていると、胸が切なく痛んだ。



