『いえ…』
やや不満げな表情をした彼女に、私はさらに言葉を続ける。
『あと、LEINのことなんだけど。私以外とは交換してるよね?良かったら私も交換してもらっていい?』
『えっ?あっ…はい…』
『ちょっと待ってて』
リビングまでスマホを取りに行き再び表玄関に戻ると、私は彼女に微笑みながら口を開いた。
『昨日みたいなことがあったら、次からは私に連絡してくれたらいいからね』
『えっ?』
『ほら、また熱が出たとか。もし困ったことがあったら、私の方が病院とかこの辺りのことは詳しいし』
『あぁ…はい』
『QRコードでいい?』
『はい、大丈夫です』
本当はLEINの交換なんて、したくもないけれど。
昨日のように自分の知らないところでまたやり取りをされたら嫌だし…そう思うと、私が彼女と交換しておく方がこの先安心だと思った。



