ずっと君のとなりにいたくて

小さな嘘をついた

「好きじゃないよ」って


*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―

あれは一目惚れだった

違う学校の人がぱっと目に入った
吸い込まれそうな目と、優しそうな雰囲気に

きゅっとなった

もし、もし高校が一緒であればいいのにと思っていた


桜が咲いてふわっと散った

クラス表は知らない名前がズラーッと列んでいる

そこにパッと目を引く名前が
(白井陽斗)

「しら…い」
『おっ!俺のみっけー!』
「わっ………」

そこにはあの日の彼が。

声が出ない

上を向けない

『あ、同じ?よろしく!』

「うっ…うん」