すると彼女の口から実にタイムリーな話が囁かれる・・・



『あの・・・夕飯食べた?』



・・夕飯・・・!



『や、まだだけど・・・』



買いに行く気力がないなんて・・・

さすがに心配かけそうで言えないなと思っていると



『夕飯、食べに来ない?』



耳を疑うような一言に・・・俺は唖然とする。


侑月のうちで夕飯??

それって、もしかしなくても手料理?!



『三十秒で行く!』



俺は余力の全てを費やして飛び起きると、ものの十秒で戸締まりを済ませ外へと飛び出した。