「毎年、バレンタインにこの学校イベントやってるの知ってる?」

イベント?

「なに、それ」

「そういうと思った。
毎年ね?SweetValentineっていうイベントやってるの。それもバレンタインの日に」

へー

「女の子の方は、チョコ持参なんだけどね?結構、男子も出てるみたいだから、心菜も参加してみたら?」


そうなんだ

「もしかしたら祐介君も来るかもしれないじゃん」

「うん。そうだね」

祐介はモテる。イベントに参加しないわけがない。
でも、本命の子がすでにいるかもしれない

「しかもね?このイベントでくっついたカップルって
結構いてね?別れた話とかって出てこないんだよね」

「そうなの?」

「うん。あたしも去年出たけど、確かにわかれない理由ってないんだろうなーって思えた」

「ふーん」