相変わらず名簿を見続けている三村康介



硬直している湊 紗矢香



教室を真っ二つにしたかのように、

静まり返った教卓前と


青春って感じに賑やかなロッカー前


そしてタイミングよくなったタイマー

「はい、時間終了。決まりましたか?」



三村康介より先に私の声が教室に響いた。