そんだけ、あいつのことが好きだから。
逃げられたくないから。
このチャンスを逃したくないから。
そうやって。わがままなんだ。
いつだって俺は。
昔のことを思い出す。
あれは、小二の頃。
点滴という下において、俺は動けずにいた。
「ねぇ、お父さん。
なんで僕はここから動けないの?
僕だって動きたいよ!!
りくは外で遊んでるのに!!
なんでだめなの?!
外に出してくれてもいいじゃん!!
お父さんなんて大っ嫌い!!」
そう言ってその頃の俺は父さんを避けた。
それでも父さんは優しいから。
「なら、いこ。
屋上なら許す。」
俺が久しぶりに出た外は空気が澄んでいて
俺は幸せだった。
でも、
ものの30分で、俺は…
倒れた。
なんだったんだろうな、と今なら思える。


