あいつの顔…しっかり見れなかった。
「好き」
そうやって変な期待だけさせるんだ。
期待…してるから。
まだ俺という類で逃げていかないように。
あいつの首に鎖を付けた。
いつか付き合える、そんな日を夢見させるため
あぁ、俺は最低だ。
「よー!颯!」
後ろから追いついたりくから声をかけられる
「どした?」
「は?」
挨拶をしないのはいつものことだろ?
と思いながら無視する。
「なんか…
今日のお前…
消えそうな顔してるぜ?」
自分だってきついんだ。
りくに言われてそう、認めた。
俺はずるい。
なんでこんなにずるい人間なのだろうか。


