*早苗side*
…わたし間違った。
口から勢いよく出た私の本心は
楓の表情で一瞬で固まった。
どこか、寂しげな。
そんな楓からでたのはたった3文字。
「ごめん」
だけだった。
期待…してたから。
こんなに苦しいんだ。
何年も離れてたのに
そりゃぁ、1日2日で好きって言われたら
誰でも引くよ。
そう、自分に言い聞かせた。
しょうがない。
しょうがない。
しょうがない。
いつもみたいに自分に呪文をかける。
わたしは大丈夫だ。
しょうがない。
才能、運が無かったんだ。
そうやって、自分の心に鍵をかける。


