ふいに早苗を自分に引き寄せ、 ぎゅっと抱きしめた。 ふわっと香るカモミールの香りが 今日はやけに鼻につく。 サラサラの髪の毛も一本一本、 何故だか繊細にみえた。 「颯っ?!」 その声で我に帰り、早苗を引き離した。 あーあ、やっぱり本能で動くんじゃ無かった。 「颯。 好き。」 俺はただ、ただ。 「ごめん。」 としか言えなかった。