空の下にいるときに。


小さい個室のカラオケボックスでは

俺の前には4人の女の子が座っている。

しかも4人とも鶯女学院の清楚な制服を

身にまとっていた。

…鶯女学院の生徒がいいのかよ、合コンなんて。

「いや〜やっと来た!

待ってました!颯くん!」

と、ひとりの女の子が仕切る。

その場から自然と拍手が起こった。


な、この空気…なんだか苦手だ。

「なぁ、りく。

やっぱ俺帰っていい?」

なんか、すごい今更だけど、

早苗が今ひとりでちゃんと帰れてるのか

心配になってきた。

考えてはならないと思っても、

思い出すのは早苗のことばかりだった。