付き合ってるわけでもなかった。
そうやって俺は現実をみた。
***
「送ってく。」
「今日は良いよ!
昨日送ってもらったし。」
…なんだよ、好きな奴が他にいるから?
あー、もう。
俺昨日からイライラしてばっかりだ。
「あそ。」
俺は素っ気なく家を出た。
…態度悪すぎたかな。
「あら、颯やん?」
「…りく。」
俺の名前を呼んだのは親友のりくだった。
「どーした、イライラしちゃって。」
「別に。」
「なーんだよー。
あっ、そうだ。イライラしてるときは〜?
合コン行かね?
お前連れてこいってほのたちがうるさくてさ。」
…また違う名前の女かよ。


