*** 「おかえり。」 校門前にイケメンがいるって クラスメイトたちが騒いでたのはやっぱり、 颯だった。 「ただいま。迎えなんて良かったのに。」 「だから、お前のためじゃないってば。」 ほら、また。 自分で傷つく。 「…もっと来なくていいからっ!」 「…早苗?」 あ、強く言いすぎた。 「な、なんでもないっ。 ほら、帰ろう。」 「ちょ、早苗」 「あー、今日のご飯わたしか。 んー、なににしよう。」 だめだ、れーちゃんを思い出しちゃう。 だめだ。 わたし、なんかおかしい。