わたしが颯の良いところを並べてる途中で
れーちゃんが遮った。
「なんでそんなに喋ってんの。」
え？
「なに、ムキになってんの。
好きなんじゃないの。」
…。
「…違うもん。」
なんだか自信がなくなって、わたしは
語尾が小さくなってしまう。
なんだか…泣きそうだ。
「あ〜よしよし、ちょっと早かったかな。」
そう言いながられーちゃんはわたしの頭を撫でた。
「早苗、大丈夫。わたしは好きにならないよ。
ただね、自分の気持ちに正直になってごらん？」
…どういうこと？全然わかんないよ…。
「れーちゃん、好きにならないの？」
「…あんたって、本当可愛いんだからっ。
もー、お嫁なんて行くな。
貰ってやるわ。」
そう言ってれーちゃんはわたしの頭をガシガシと撫でた。
