空の下にいるときに。


わたしが強く否定するとふたりは

やれやれ、と言わんばかりにわたしをガン見する。

「なーに言ってんの。

結局、昔も好きだったんじゃないの?」

ち、違うもん。

「…なら、わたし好きになってもいい?」

そう問題発言したのはいつも恋愛沙汰には

見向きもしない、れーちゃんだった。

「え、え、れーちゃん?」

穂乃果があたふたする。

「好きじゃないなら、いいよね、早苗。」


……嫌じゃないはずなのに。


「なんでわたしに聞くの?

いいんじゃない?

颯、チャラくみえるけど昔は優しかったし。

いや、今でもいい感じかもしれないし。

うん、きっと勉強だって…」

「早苗。」