「香奈!」「あきら、」 あの笑顔は、中学生になっても変わらなかった。 中学2年生になっても、その笑顔の鮮やかさは変わることなく、 むしろすでに年頃の男の子とは思えないくらいに あきらは優しかった。 「どうしたの?」 「ん、今日部活早く終わるからさ、一緒に帰んない?」 あきらは中学校に入学してから野球部に入った。 引っ越してくる前から野球をやってたらしくて、 部活の話になると、もとから綺麗だった笑い顔は もっともっと輝いて、 何もない私にはすごく眩しかった。