「こんなとこじゃないか」
「さすが、優志くん」
社長が選んだ服を見下ろすと、新庄さんは満足そうにうなずいて私に目を移す。
「どう? 結愛ちゃん。社長が見繕ってくれたわよ」
どうと言われても……。
応接テーブルに並んだ十着を超える洋服に、冷や汗が落ちた。
これまでの人生で一度も着たことがないような明るい色のワンピースに丈の短いスカート、お尻の形がわかってしまうようなぴったりしたパンツ。それ自体は素敵なデザインだけれど、私には逆立ちしても似合いそうにない。
「こんなにきれいな服、私にはとても……」
「でこ、出してみろ」
洋服に気を取られている間に社長がすぐそばに立っていた。伸びてきた手に、いきなりわしっと前髪を押し上げられる。

