新しく雇った社員がめちゃくちゃダサい女だったなんて、採用してくれた社長のセンスが問われるんじゃないだろうか。
どうしよう、やっぱりクビにするなんて言われたら……。
うまい言い訳も出てこずただ立ち尽くしている私の目の前で、椅子を立った社長がスーツケースの中身を見下ろした。
「どれをやるって?」
「どれがいいと思う?」
にこりと微笑む彼女を一瞥し、彼はその場にしゃがみこんで中身を取り出していく。
「これとこれと……」
目についたものを適当に選び取るような素早さで、社長は次々とスーツケースから洋服を拾い上げ、テーブルに置いていった。

