泣きそうな声になったせいか、シャツを洗ってくれていた板倉さんが振り返った。新庄さんも不思議そうに私を見ている。
「服が……」
クリーニングに出して返ってくるのを待っている服的な余裕が私にはない。
今日のスーツだって、今週中にもう一度着る予定だったし、クリーニング店に即日仕上げのコースがあったとしても、そもそもクリーニングを利用するだけの出費はできない。
「ここで洗って乾かせれば、それで十分です」
泣きそうな私を見て、新庄さんが美しい目をぱちくりとまたたいた。
「もしかして、通勤服で困ってる?」
「う……」

