目立たないように過ごしたい私にとって、長身も大きな胸も邪魔な存在だった。じろじろと見られるだけで、役に立ったことなんて一度もない。
「お邪魔するわよ。はい、これに着替えて」
洗面所のドアを開けて素早く入り込んできた新庄さんが差し出したのは、明るい色合いの服だった。大きめの花がモチーフになっている総レースのワンピースは、縫製がこまやかで、デザインも洗練されていて、一目で高級なものとわかる。
「ええと……」
自分には似つかわしくない服に気後れしていると、「早く!」と押し付けられた。
「これに着替えて、汚れたスカートを脱ぎなさい。コーヒーの染みは応急処置が大事なのよ。洗剤で軽く洗って近くのクリーニング店に持っていきましょう」
「だ、ダメです」

