「あたしが前原ちゃんにコーヒーをぶちまけちゃって」
「まあ大変。洗面所で洗いましょ。ちょっと待ってて」
板倉さんとふたりで洗面所に入り、シャツを脱いでキャミソール姿になる。幸い中までは濡れていなかった。ぴったりした黒いキャミソールで強調された私の体のラインを見て、板倉さんがはっとしたように言う。
「やっぱり。前原ちゃんてスタイルいいね」
「……ただいろいろ、でかいだけです」
無駄に大きいのは背だけではなかった。中学の時点でDカップあった胸は身長とともに成長を続け、今ではFカップになる。
それは私の二大コンプレックスだ。
もともと骨格がしっかりしているから、胸があると余計に体に厚みが出る。身長もあいまって、ちょっと太るだけで私は迫力たっぷりの大女になってしまうのだ。

