「ぎゃー! ごめん前原ちゃん!!」 「バカ、なにしてんだ板倉。前原さん立って」 森さんに言われるまでもなくすぐに立ち上がり、ジャケットを脱いだ。板倉さんが泣きそうな顔でハンカチを私のシャツに押し付ける。 「ごめん、ほんとごめん」 謝りながら「ん?」と目を上げる。 「……前原ちゃんて、大きいのは身長だけじゃないんだね……」 コーヒーで濡れた私の胸をぽふぽふ叩きながら言う彼女の言葉は、半分も耳に入らない。 頭の中は真っ白だった。 ただでさえ少ない私の服が!