社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~


 私がじとりと睨むと、彼は慌てたように視線を逸らした。

「社長……調子に乗ってはいけません」

「……ごめんなさい」

 思いがけず素直な謝罪に、笑ってしまう。

 繊細で美しい見た目と違って、会社では鬼みたいに厳しいわが社の社長。

 朝に弱いし、すぐ拗ねるし、お酒が入ると簡単にスイッチが入っちゃうし、なかなか面倒だ。

 だけど、私のことを大切にしてくれている。

「1年……とは言いませんから、もう少しだけ待ってくださいね」

 たぶん、すぐだ。

 私の心も体も、鍵はすでに外れかかっている。

 だけどやっぱりまだ恥ずかしいから、もう少し隠していようと思った。

「いいさ。お前の口から触ってくれって言わせてやるよ」

 イジワルっぽく笑って、見目麗しい私の俺様社長は、まるごと包むようにそっと抱きしめてくれた。



社内溺甘コンプレックス
~俺様社長に拾われました~
♡完結♡