社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~


「お前、明るいよ。常に前向きだし。地味でいるつもりかもしれないが、隠しきれてない」

 社長が楽しそうに笑うから、私の胸はさっきから何度も締め付けられる。

 こみ上げる気持ちを言葉にできないまま唇を結んでいると、節の目立つ指が私の顔を引き寄せた。

「本当に、いい女だよ、結愛は」

 まっすぐ見つめられ、また心臓が壊れる。

 この人は、ありのままの私をまるごと包み込んでくれる。

 これまで影のように引きずって歩いてきたコンプレックスが、泡になって消えていく気がした。

「社長、大好きです……」

 自分から抱き着くと、彼はしっかりと抱き留めてくれた。

「俺もだよ」