思考を巡らせていると、内藤さんの切れ長の目と視線がぶつかった。
「それでは、早速パソコンの基本的な操作方法から説明しますので、こちらのノートPCを持ってついてきてください」
「はい、よろしくお願いします」
やっぱり私がパソコン操作に疎いって気づいていたんだ……。
社長に一礼して部屋を出ていく彼女に習い、私も頭を下げて小柄なのにやたらと存在感がある内藤さんの背中に続いた。
肩を縮めて歩きながらなんとなく振り返った瞬間、どきりとする。
ガラス越しに目が合った社長は、まっすぐこちらを向いていた。
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