呼吸を止めたまま固まっていると、突然音楽が鳴って体が跳ねた。
止まっていたアラームがスヌーズ機能で再び音を流している。反射的に体を離すと、社長がぼんやりと目を開いて携帯を手に取った。
「何時――」
時間を確認した途端、美しい裸身が跳ね起きる。
私のことは目に入っていないようで、社長はベッドを下りると下着姿のままよろけるようにガラス扉を出ていった。
消えていく裸の背中を見送りながら、その場に崩れ落ちる。
震える指で自分の唇に触れた。
まだそこに残っている感触に、しばらくなにも考えられなかった。
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