「起きてください~!」
無理やり起こす勢いで腕を引っ張ると、切れ長の目がうっすら開いた。
「あ、起きました?」
顔を覗き込むと、社長は覚醒しきっていない目でゆっくり瞬きをする。
「朝ですよ。あと二十分くらいしかないから、急がないと」
「……ゅめ?」
「へ?」
ぼんやりした目が私をとらえたと思ったら、急に後頭部を押さえられた。
声を出す間もなく引き寄せられ、社長の顔が迫る。
え――
メガネの向こうに、柔らかそうな髪が映る。ベッドに引き寄せられて前のめりになった私は、左手をシーツに、右手を社長の胸についている状態だった。
そして、唇に触れた感触。

