中学に入ってもこのままの日常が続くと思ってた。

変わったのは、二年生の時。

二年生といえばあるのはクラス替え。

階段を上り、5つの教室の前に貼られている紙を

1つずつ確認していく。

「華!!おはよ!!」

「おはよー!泉。何組だった?」

声をかけてきたのは、1年生の頃同じクラスだった

坂本 泉(さかもと いずみ)。

女子バスケ部のエース。

運動がそこまで得意ではない私は、

彼女がとても羨ましい。。

「私は、4組。残念だけど、華は2組だよ…」

あ……私、2組なんだ笑

まだ見てなかったんだけどなぁ笑

「そっか…でも、体育は一緒だね!!」

「そうだね!それは、嬉しい!!」

そう。私たちの学校は、体育は二クラス合同。

1組と3組。2組と4組。

5組だけはひとクラスだけで行う。

だから、体育は泉と一緒にできるってこと。

普段の生活は別々でも、

そこで話せるから少し安心。

「華、担任だけだね。不安なの。」

「そうだね…2組って…」

「あいつじゃなきゃいいけど…」

「うん…」

あいつっていうのは、去年2組の担任だった先生。

担当教科は英語。

去年、テストの点数の付け方で揉めて以来

とても苦手な人。

できたら、担任はやめてほしい。。

「そろそろ行くね?」

そう言って、泉は自分のクラスへ。

さて、私も行きますか。。

ガラガラガラ___

うわっ…

もうみんなグループ作り始めてる…

黒板に貼られている座席表を確認し

教卓の目の前の席に着く。

キーンコーンカーンコーン______

ちょうどチャイムがなり、

みんながガタガタと席に着く。

チャイムが鳴る前に、

どこかのグループの子に

話しかけようと思ったのに…

大丈夫かな…

急に不安になってきた。

始業式に向け、クラスごと適当に並んで

ぞろぞろと体育館へ。

ドンッ

「あっ……ごめんなさい」

「あー、ごめ…って華じゃーん!」

「樹!!」

「俺ら同じクラスなんだよ!よろしくな!」

「ほんとに!!よかったぁ…こちらこそ!」

樹は、ニカっと笑うと

私の髪をクシャッと雑になでて

前の男子を追いかけていった

ぶつかったのが知らない人じゃなくてよかった…

樹は、去年、委員会が同じで仲良くなった子。

頭が良くて、運動神経も抜群。

そして、何より、イケメン!!

まぁ、私のタイプに当てはまるけど

樹は、彼氏というより親友に近い存在。

だから、恋愛の【すき】には多分ならない。

「それでは、ただいまよりクラス担任ならびに教科担当を発表いたします。」

きたっ……

運命の分かれ道。

「2年生。1組担任は、古賀先生。」

去年と同じ。

学年主任の先生。

問題は次……

「2組担任は…………」

どうか、違いますように……

「……盛本先生。」

あっ……

終わった…………

この学校は3年になった時はクラス替えがない。

ということは、必然的に

このクラスのまま卒業。

担任は持ち上がるケースがほとんど。

まじかぁ………

よりによって、盛本先生とは……

最悪……