始まりと終わりがあるからこそ
物語が生まれる

それは別に特別なことでも何でもない
人は誰しも
何かが始まった瞬間からずっと
何かが終わるその瞬間に向かって
歩き続けている

生き物の一生においても同じ事が言える
この青く美しい惑星に足をつけた時から
ずっと
足を離す神秘的な瞬間に向かって
歩き続けている

だけど
歩き始めるのはいつなのか
また、歩き終えるのがいつなのかは
把握出来ない場合が多い

きっと感情の始まりはそこにあって
誰も予想していない奇跡と絶望が
そこにはあって

嬉しくなって
悲しくなって
自身の物語に展開を与えていく

このお話は、
現役高校生男子が書く
架空の高校生男子のたった一部の青春を
出来るだけ忠実に再現した
リアルな物語である。