今更嘆いても、仕方ねぇか。
こうなっちまったもんは、もう仕方がねぇんだ。
今じゃこの事実を嬢ちゃん自身も、そしてカイムも知っちまった。
これからどうなっていくかは、もう分からない。
..........まぁ、俺が進む道は決まっているが。
「―――姫さん。
今まで何も出来なかった分を、これから返させてもらうぜ?」
俺の意志は決まっている。
今度こそ、俺は姫さんの―――嬢ちゃんのために生きる。戦う。
今度はあの頃の俺みたいな哀しみを晴らそうと藻掻くんじゃない。
大切なものを守るために、戦うんだよ。
姫さん。
もう今更じゃ、遅いかい?
でも、すまねぇな。
俺は姫さんになんと言われようと、今度こそあんたのために生きさせてもらうよ?
姫さんは姫さんらしく生きればいい。
嬢ちゃんは嬢ちゃんらしく生きればいい。
これからどんな道を進もうとも、誰もあんたを責めやしない。
姫さんの進む道が、これからこの世界が歩む道だ。
.

