〜8〜
(.......っ!
何故、何故この指輪を持っているッ!?)
ライルはシエラの首元で揺れる指輪の存在に動揺した。
目の前のシエラの首にさげられている指輪。
それは確かにルシアスの指輪だった。
懐かしい、あの彼女のものだった。
「.......お前が....ルシアスを殺した人間だと?
――――冗談だろう?」
うそであって欲しかった。
自分が、ルシアスを殺した人間を目の前にしながら気付かなかったこと。
それに何より知らなかったとはいえ、大切な人の仇である者―――自分にとっての最大の敵に心を許しかけていたこと。
すべて、信じたくなかった。
「私が.....誰かを殺した?
―――あんた、何を言っている?
私はあんたら魔族のようなそんなひどいことはしない!何の罪もない人を殺したりなんか....するわけないっ!」
シエラは何のことか分からず、困惑する。
当然。
シエラには、そんな記憶はない。
(....やはり、ロアル様の人違いか?)
――――いや、でも。
「.......じゃあ、その指輪は何なんだ?
それはルシアスの....我らの亡き姫の指輪だ。
それを何故だ。何故お前が持っているっ?」
ライルは指輪を見つめ、そう言った。
シエラはその視線に気が付いたのか、首に下げていた指輪を手に取り静かに見る。
「......この指輪のことを言っているのか?
この指輪は私がずっとこの手で持っていた物。この指輪は私の物だっ!
何故あんたたちはこの指輪を狙うの?一年前のあの時も....そして今も。
教えてほしい。この指輪は一体何なんだ!?
あんたたちがこの指輪を狙う目的は何なの?」
(.......っ!
何故、何故この指輪を持っているッ!?)
ライルはシエラの首元で揺れる指輪の存在に動揺した。
目の前のシエラの首にさげられている指輪。
それは確かにルシアスの指輪だった。
懐かしい、あの彼女のものだった。
「.......お前が....ルシアスを殺した人間だと?
――――冗談だろう?」
うそであって欲しかった。
自分が、ルシアスを殺した人間を目の前にしながら気付かなかったこと。
それに何より知らなかったとはいえ、大切な人の仇である者―――自分にとっての最大の敵に心を許しかけていたこと。
すべて、信じたくなかった。
「私が.....誰かを殺した?
―――あんた、何を言っている?
私はあんたら魔族のようなそんなひどいことはしない!何の罪もない人を殺したりなんか....するわけないっ!」
シエラは何のことか分からず、困惑する。
当然。
シエラには、そんな記憶はない。
(....やはり、ロアル様の人違いか?)
――――いや、でも。
「.......じゃあ、その指輪は何なんだ?
それはルシアスの....我らの亡き姫の指輪だ。
それを何故だ。何故お前が持っているっ?」
ライルは指輪を見つめ、そう言った。
シエラはその視線に気が付いたのか、首に下げていた指輪を手に取り静かに見る。
「......この指輪のことを言っているのか?
この指輪は私がずっとこの手で持っていた物。この指輪は私の物だっ!
何故あんたたちはこの指輪を狙うの?一年前のあの時も....そして今も。
教えてほしい。この指輪は一体何なんだ!?
あんたたちがこの指輪を狙う目的は何なの?」

