ライルの言葉に兵士は笑う。
「よかったです。
隊長が居なくちゃ部隊にも張りが出ませんからね」
その顔にライルもそっと胸を撫で下ろす。
上辺だけの言葉かもしれないが一応隊長として部下たちに少しは敬われているのだと、ちょっと安心した。
気付かれないように安堵の一息をつき、そして思い出したようにライルは口を開く。
「.......そういえば、何か用があって此処に来たんだろう?
何かあったのか?」
「っ!そうでした!」
ライルの言葉にその兵士もハッとしたように声を上げる。
やはり何か用事があって呼びに来たようだ。
「隊長。王が....ロアル様がお呼びなのです」
「ロアル様が?」
「はい。体が無理なようなら構わないと仰っておりましたが。
どうしましょう?」
「....大丈夫だ、行ける。
ロアル様にはそう伝えてくれ」
「はい。
では隊長、ロアル様は王の間に居られるはずなのでそちらへ」
「あぁ、すぐに行く」
兵士はライルに一礼をすると、背を向けて部屋を後にする。
その遠ざかる足音を聞きライルはゆっくりと体を起こす。
やはりまだ体が痛んだがグッと堪えてそのまま今まで寝ていたベッドから立ち上がった。
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