ガタッ。ガタッ。
.....ドスンッ!
揺らす彼女。
揺さぶられる彼。
そんな二人の間に響く鈍い音。
「むぅ.....」
鈍いその音の後。
寝呆けたようなカイムの声。
――――。
ベッドから顔面着地して鈍い音を響かせた張本人の割には何事も無かったようにただ眠そうな彼の声。
「わっ!ごめんね、カイム!」
「あ.......シエラ。
うん、おはよう」
寝呆け眼のまま乱れた髪を掻き上げながらカイムは答える。
どうやら彼はベッドから落ちたことに気が付いていないようである。
辺りをキョロキョロ見回して、不思議そうな視線でシエラを見上げた。
「あれ....俺、何で此処に?
確かさっきまでジェイドさんと話を―――」
今の自分の状況を把握出来ていないようだった。
まぁ、仕方がないか。
今まで彼はうっかり飲んでしまった酒に酔ってそのまま爆睡。
恐らく彼の記憶は途中でパッタリ途切れているはずだ。
.......?
そんな彼の顔に疑問符が漂いキョトンとする。
「な、何か変なこと言った?」
「フフッ.....いいえ、何でもない」
あまりにキョトンとするものだから思わず笑ってしまった。
当然カイムにはその笑いの理由も分からないものだから、一層に疑問符が彼の周りを漂った。
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