mirage of story

 
 
 
 
 
 

「............もうすぐだ、待っていてくれルシアス」




自分しか居ない室内に、ポツンと呟く。

呟く声とライルの瞳に映る憎しみの色が今、ライルが.......改めて復讐の鬼になったことを静かに物語っていた。




――――。
そのことを知ってか、窓の外に耀く月は何処か哀しく煌めいていた。
 







 
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