〜5〜
シエラは家を飛び出し、走り出した。
大事に抱えていたレイリスの花はその手から零れ落ちて部屋の床に散らばる。
だがそれでも構わず走り出す。それはもう全力で。
シエラの家から、あの丘までは結構距離がある。
普通に歩いていくのなら、さほど遠くは感じないのだが、さすがに全速力はきついものがある。
でも、足を止めることはない。
あの爆発の中にエルザが居たとしたら。あのメモがエルザの書いたものだとしたら。
そんなことを考えると足を止めるわけには、いかなかった。
足が縺れるのも構わない。
ひたすらに、足を前に運んだ。
「はぁ....はぁ」
必死に足を運び、初めのスピードから殆んど衰えることなく彼女は丘のふもとまで着いた。
息は上がり、足が縺れ合う。
「母さん....」
だが、今の彼女には息をつく暇さえ惜しい。
シエラは疲れを振り払い、エルザの姿を捜す。
空気が煙臭い。視界も霞む。
そんな中でひたすらに捜す。
「......あれは―――母さん?」
上の方に人影が見えた気がして、その方向を凝視する。
遠くて顔はよく分からなかったが、エルザかもしれない。
シエラは止めた足を再び前へと歩み出す。
その人影を求め、ゆっくり上へと上がって行く。
シエラは家を飛び出し、走り出した。
大事に抱えていたレイリスの花はその手から零れ落ちて部屋の床に散らばる。
だがそれでも構わず走り出す。それはもう全力で。
シエラの家から、あの丘までは結構距離がある。
普通に歩いていくのなら、さほど遠くは感じないのだが、さすがに全速力はきついものがある。
でも、足を止めることはない。
あの爆発の中にエルザが居たとしたら。あのメモがエルザの書いたものだとしたら。
そんなことを考えると足を止めるわけには、いかなかった。
足が縺れるのも構わない。
ひたすらに、足を前に運んだ。
「はぁ....はぁ」
必死に足を運び、初めのスピードから殆んど衰えることなく彼女は丘のふもとまで着いた。
息は上がり、足が縺れ合う。
「母さん....」
だが、今の彼女には息をつく暇さえ惜しい。
シエラは疲れを振り払い、エルザの姿を捜す。
空気が煙臭い。視界も霞む。
そんな中でひたすらに捜す。
「......あれは―――母さん?」
上の方に人影が見えた気がして、その方向を凝視する。
遠くて顔はよく分からなかったが、エルザかもしれない。
シエラは止めた足を再び前へと歩み出す。
その人影を求め、ゆっくり上へと上がって行く。

