シエラはそう確信し、煙の元を探すため辺りを見回した。 爆発したのなら、炎や煙が何処かに上がっているはずだ。 探す。見回す。 そしてぐるりと見回すシエラの視線はある一点で止まった。 煙の元。つまり爆発があったと思われるその方向。 「うそ......」 そのシエラの視線の先。 そこにはさっきのちょっと怪しげなエルザのメモに書かれていた場所。あの丘。 「うそでしょ.....」 いや、うそじゃない。 見間違いでもない。 そう。彼女の視線のその先で、あの丘が炎に包まれ燃えていた。