「ライル様、お休みの所失礼致します。 その―――王がライル様をお呼びでございます。 すぐに王の間に来るようにと」 「ロアル様が? ........。 判った、すぐに行くと伝えてくれ」 「はい」 王が自分を呼んでいる。 魔族の国に仕える一人の兵士としての自分を。 さぁ、また現実の長い永い戦いの始まりだ。 立ち止まることなど許されない。 ライルはただ前に進む。 一つの想いを果たすために。 .