海みたいな君に恋をした

果てしなく広がる海は、私にとって大切なんだ。
しばらく眺めた後、自分の病室に戻る。
昼食を食べ終えて、ベットから下りる。
お金が入っている財布を手に持ち、ドアへと向かう。
しばらく廊下を歩いて、自動販売機をめざす。
今はー水が飲みたい気分かな。
そう思って、ミネラルウォーターと書いてあるペットボトルのボタンを押した。
ガコンっ
少ししゃがみ、ペットボトルを取る。
戻る途中、お母さんに会った。
話しながら、病室に向かって歩く。
すると、前から来た看護師さんに「美波ちゃん、診察の時間だよ」と声をかけられた。
今日の診察は思っていたよりも早く終わった。
体調を聞かれた後、ちょっとした世間話。
ふぅー、終わったー。
なんか疲れたなー……
病室に向かって歩く。
たくさんの人とすれ違う。
みんな、何かを抱えていると思うと、少し怖く感じてしまう。
自分の病室につき、ドアを開ける。
誰もいない病室は、珍しいことではないのに、静まり返っていて寂しく感じる。