「ひ〜な〜!? 今妄想の世界へ入ってたでしょ!??」 みひろに肩をポンポンッと触れられ、 ハッと我に帰る。 「つ、つい…なんで分かったの?」 「顔見れば分かるよ! 口元ニヤニヤしてるし視線なんて前じゃなくて、どこか違うところ向いてるし…」 「ほんと妄想すきだね」とゲラゲラ笑うみひろ。 妄想するのは私の癖であり、 趣味である。 何故か、ふとした瞬間に 愁也との妄想を膨らませてしまう。 「バレちゃったー! みひろにはお見通しだね」 アッハハーと笑って流す私。