私は単に同級生としか思ったことがない。
「ここで話そっか!」と連れて来られた場所は
人気のない階段。
階段の途中には吹き抜けの窓ガラスがあり、
よくここで告白する人が多くカップルが誕生しやすいスポット。
ん?まてよ…。
まさか…。いやそんなわけないよね。
妄想癖がある私はこんなところにつれて来られたわけで
まさか告白されるんじゃないかと頭に浮かべてしまった。
「陽菜乃ちゃんって今までに付き合った人って何人いるの?」
鈴島君の声がさっきよりも震えている気がする。
「いないよ!付き合ったことない歴=年齢の寂しい人間だよ」
「えぇ!?まじ!??」
「まじだよ!なんでか付き合った事一度もないんだよね」
と笑って見せる私。
だって…
あたしは小学校の頃から愁也に夢中なんですもの。
