翌日の朝、麻里恵は酷い顔をしていた。あの後、仲のいい同僚達と三次会まで行って飲み明かしたらしい。週の半ばだというによくやるよ…。
そんなことを思っている私にも、昨日の歓迎会のツケは回ってきた。
昨日社員達は仕事を前倒しして終わらせたため、営業課や開発部は不足部分を補おうと外に出ている者が多く、昼食後のオフィスは珍しく空席が目立っていた。
日中でも節電の為、空席が多い箇所の照明は落とす。それが私の眠気を誘った。麻里恵も午後からは資料室での整備があり、隣にはいない。部長も今日は外に出ている。
瞬きをする回数がどんどん減り、もうすぐ心地良い眠りに落ちそう…という時にふいに名前を呼ばれた。
「及川さん」
驚いたことと、怒られると思ったことで、一瞬身体が硬直する。
「は、はいっ」
声の方を振り向くと、榊さんが立っていた。
そんなことを思っている私にも、昨日の歓迎会のツケは回ってきた。
昨日社員達は仕事を前倒しして終わらせたため、営業課や開発部は不足部分を補おうと外に出ている者が多く、昼食後のオフィスは珍しく空席が目立っていた。
日中でも節電の為、空席が多い箇所の照明は落とす。それが私の眠気を誘った。麻里恵も午後からは資料室での整備があり、隣にはいない。部長も今日は外に出ている。
瞬きをする回数がどんどん減り、もうすぐ心地良い眠りに落ちそう…という時にふいに名前を呼ばれた。
「及川さん」
驚いたことと、怒られると思ったことで、一瞬身体が硬直する。
「は、はいっ」
声の方を振り向くと、榊さんが立っていた。