だから、お前なんて。



「むー、知ってるし」

「ふふっ、そんなふてくされた顔が可愛いってことみんな知らないなんて損だね」



むくれているわたしの頬をツンッと人差し指でつつきながら言った千里。



「別に可愛くないよ」

「ううん、杏彩はかわいいよ。ただ、かなり意地っ張りなだけ」

「もー、千里!」



そう言ってわたしは千里に抱きついた。

あー、わたしはなんていい友達をもったんだろう。

だいすき!千里〜!


「こらこら、抱きつく相手間違えてるって」

「なに、間違ってないもーん!」

「ほんと、杏彩ってギャップすごいよね。こりゃ、あの春瀬くんもやられるわ」

「ん?」

「なんでもない」



それから先生がきて体育館に行くように指示されたからみんな体育館に向かった。