だけど、本当に最低なのはこのあたしだ。
だって、反論できないのも否定しないのも
彼が言っていることがすべて事実だから。
あたしはイケないと分かっていた上で２番目の彼女になったのだ。
理由は先程も言ったようにコイツに振られて傷だらけだった私と彼女と上手くいっていなかった彼が傷を舐め合うように求めあったから。
まあ……はたからみればいわゆる、浮気相手のようなもの。
「本気で一番になれるとでも思ってたの？」
あたしを捨てたときと同じように
冷たい瞳でじっとあたしを見つめる。
別に優しくしてほしいわけじゃない。
むしろ、もうこんなやつとは関わりたくない。
「……別に。そんなこと思ってなかったし」
「嘘つき。どうせ、偽りの『好き』って
言葉に惑わされてただけなんだろ？」
「違う……っ！」
「なにが違うんだよ。
もう答えは出てんじゃん。だからフラれたんだよ」
そんなことくらい……
言われなくたって自分が一番分かってる。
