キーンコーンカーンコーン


「…それでは授業を終わります。」


楽しい時間は過ぎるのが早い。

朝倉先生の授業は本当にあっという間だった。

先生は挨拶だけすると、ぱっと荷物をまとめてクラスから出ていってしまった。


もう、朝倉先生の授業はないのかな…。
確か、6組の担任って言ってたっけ…。


「あっ!」


「わぁ!天空?急にどうしたの?」

「あっ、ごめん…!」


自分でもビックリするくらい、不意に出た声は大きかった。

でも、気づいたんだ!
6組と言えば…!


ガラガラ


「天空ー!単語のテストがね…!」


噂をすれば何とやらってね。
そう言えば彼が6組だった。