前日まで彼氏だった人は、他大学との交流で知り合った同学年で、外見も中身も小さくて大したことない私を可愛いと言ってくれた。真剣に好きだった。
初めて出来たそういう人に肯定してもらえることは幸せで、もっと好きになってほしくて、彼の好みばかり取り入れてきた。ふわふわに巻いた長い髪や、フリルやリボンの主張する、可愛いものに囲まれる私。
けど、私は彼女ではなくただの遊び相手だと知った。
もう飽きたと言う彼の隣に立つ女の子は、私とは正反対の、すらりと背の高いシンプルなファッションの美人で、その瞬間、私は自分が無意味で無価値な存在としか思えなくなり……。
そうして、ずぶ濡れで転び下着丸見え事件から宗吾さんに助けてもらうに至る。
そんな私に、何かを決められるはずはなかった。
宗吾さんは事情も訊き出した上で、私が焦らないようにと、定休日前日の閉店後の美容室で従業員さんたちを帰したあと、根気よく付き合い続けてくれた。
優しく、時間をかけてゆっくりと接してくれる中で、私は少しずつ自己を肯定出来るようになり、髪型だけでなく、着たいものも自分がしたいことも、考え、言葉に出来るようになった。
時折宗吾さんから意見もされながら、私は私を理解していく。
初めて出来たそういう人に肯定してもらえることは幸せで、もっと好きになってほしくて、彼の好みばかり取り入れてきた。ふわふわに巻いた長い髪や、フリルやリボンの主張する、可愛いものに囲まれる私。
けど、私は彼女ではなくただの遊び相手だと知った。
もう飽きたと言う彼の隣に立つ女の子は、私とは正反対の、すらりと背の高いシンプルなファッションの美人で、その瞬間、私は自分が無意味で無価値な存在としか思えなくなり……。
そうして、ずぶ濡れで転び下着丸見え事件から宗吾さんに助けてもらうに至る。
そんな私に、何かを決められるはずはなかった。
宗吾さんは事情も訊き出した上で、私が焦らないようにと、定休日前日の閉店後の美容室で従業員さんたちを帰したあと、根気よく付き合い続けてくれた。
優しく、時間をかけてゆっくりと接してくれる中で、私は少しずつ自己を肯定出来るようになり、髪型だけでなく、着たいものも自分がしたいことも、考え、言葉に出来るようになった。
時折宗吾さんから意見もされながら、私は私を理解していく。



