社会の授業が始まるチャイムがなる。
すると担任の先生が入ってきた。
先生も狂っているのか?
思わず身構える。

けれど先生はただただ驚いているだけだった。
「そんな。12人だなんて…」
無理もない。

けれど今は先生と慰めあっている場合ではない。時間がないのだ。

この1時間、正確に言うと50分の時間でモンスター化したやつを止める方法を考えなくてはいけない。

ヒントはゼロ?

なにか。なにかないのか。

社会 数学 モンスター…

繋がりの見えない数々。
どうする?どうすればいい?

そんな時、クラスメイトの1人が口を開いた。

「電子黒板を使おう!」

確かにその手があった。
電子黒板を使えばモンスター化についてや、
その弱点についてもわかるかもしれない!

さっそく私たちは電子黒板で調べることにした。

けれど10分後、私達は先程の活気を失い、
絶望感でいっぱいになってしまった。

大きな画面に映るのは只今調整中の文字

「くそっ!こっちは時間がねぇのに!」

思わず口から出た言葉がさらに現地味を出す。

そのあとしばらく他のサイトなどを探したが何も手がかりは見つからなかった。

残り20分。

社会は主に1年生は地理と歴史を学ぶ。
それとなにか関係があるのだろうか。
けれどこれまでに人がモンスター化した歴史などあるわけがない。

ならば…

サイトの下の方にモンスター化した地域が
表示されている。もしかしたら…

そんな気持ちでサイトを開く。
画面に広がる日本地図。そこには…

日本地図に並ぶたくさんの点

おそらくモンスター化したものが現れた場所を指しているのだろう。

その形は日本列島を大きく網羅し、
目の形になっていた。

しかし、その中でも北海道だけは全く点が
なかった。これか?モンスター化したものを倒す方法とは。

寒さか?しかし今から教室を冷やすには時間がない。それとも目だろうか。

どちらが正しいのか。そんなことを考えながら悩んでいると、チャイムが鳴った。