悪夢の始まり

チャイムがなり終わると同時に先生が入ってくる。クラスに走る緊張。

先生は「私を殺しなさい」と繰り返しているだけだ。

モンスター化しているやつに躊躇する必要はないと思っていても恐怖感が私を襲う。
もしかしたらドッキリかもしれないというバカな希望を望み、じっとしている。

すると初めて先生が別の言葉を発した。
「殺さないならこちらから。」

言うが早いか教室の端でまた血しぶきが上がった。
もう、やるしかない。
席を立ち、全速力で先生の背中に向かって先ほど手に入れた武器を刺す。


なぜだ?なぜ血が出ない?
先生がゆっくりとこちらを向いて笑いかける。

終わった。

そう思った時、もう1人のクラスメイトが先生の背中を刺していた。

しかし、無意味。

弾き飛ばされてしまった。

背中の傷はみるみるうちに回復している。
先生はこちらに向き、ニヤリと笑う。
恐怖で立つことができない。
隣を見れば同じように座っている。
そして…

撃たれた。

私に銃口が向けられる。
さすがに死を覚悟した。

そこを狙ってクラスメイトが先生の頭を刺す。私も続けて刺す。

先生は言った。
「10秒以上刺し続ければ何かが起こるかもしれませんよ。」

10秒。

簡単そうだが、そうもいかない。
なぜなら刺している間、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく感覚を覚えるからだ。

あと、3秒。

耐えろ。

そんな時、私の中で何か聞こえた。

(ダメだ…よ)

「!?」

驚きと戸惑いで手を離す。

10秒。

頭が弾け飛んだ。

ただ、弾け飛んだのは私の頭ではなく、クラスメイトの頭だった。

なぜ?

先生は言う。
「何かは起こりましたよ。」

たしかに先生が死ぬとは言っていないが、あんまりだ。

そこでチャイムが鳴った。

「つぎの時間は社会です。
しっかり作戦を立てましょう。」

クラスメイトは残りあと、12名。