先生はそう言うと教室を出て行った。
残り時間はずっとぼーっとしていた。
チャイムが鳴り、やっと目が覚めたような気がする。周りを見てもそんな様子だった。

少なくなったクラスメイト。殺せと言われた先生。2時限目は数学。

私はとりあえず武器を手に入れることにした。きっとアンズのように追いかけ回し、殺そうとするのだろう。
周りも少しずつ話し始めた。

そんな時、教室のドアがガラリと空き、保険の先生が入ってきた。
いつもの落ち着いた雰囲気はどこへやら。
騒がしく浮かれたようになっている。
すると、近くに置いてある掲示用のボードに先の尖った武器のようなものをさした。
簡単に言うとアイスピックのようなものだと思ってくれればいい。
そしてそのまま教室を後にした。
この後の事を考えて私は武器をとった。

するとクラスメイトが私に声をかけて来た。
「ねぇ、なんか変じゃね?殺すとかさぁ。
ドッキリとかじゃないの?」

まぁ、そう考えるのもおかしくはない。
けれど私は知っているのだ。全てではない。
狂った何かを。

信じてはもらえないだろう。なので
「一応ねw」
と答えておいた。

そうこうしていると10分という短い休み時間の終わりを告げるチャイムがなった。