六月に入るとすぐに梅雨入りした。――今年もまた、この季節がやってきたんだ。
今日は私も大和さんも休みを取って、ある場所に来ていた。
朝からしとしとと雨が降り続ける中、傘を差しながら掃除をしていく。
綺麗にして花を生け終えると、大和さんが私の傘を持ってくれた。
「俺が傘を差してあげるから。……だからゆっくり、話をするといい」
「……ありがとうございます」
彼の優しさに甘えてしゃがみ、そっと家族が眠る墓前に手を合わせた。
お父さん、お母さん。おじいちゃん、おばあちゃん……。この一年も無事に元気に生きてきました。
今年はこの前、お父さんたちに結婚の挨拶に来てくれた大和さんも一緒だよ。
私ね、初めて好きになったのが大和さんで本当によかったと思っているの。
大好きで、大和さんがいないと生きていけないんじゃないかな。
だからお願い、みんな私と大和さんのことを見守っていてね。……また今度会いに来るね。
目を開けて立ち上がった。
「大和さん、ありがとうございました」
持ってもらっていた傘を受け取る。
今日は私も大和さんも休みを取って、ある場所に来ていた。
朝からしとしとと雨が降り続ける中、傘を差しながら掃除をしていく。
綺麗にして花を生け終えると、大和さんが私の傘を持ってくれた。
「俺が傘を差してあげるから。……だからゆっくり、話をするといい」
「……ありがとうございます」
彼の優しさに甘えてしゃがみ、そっと家族が眠る墓前に手を合わせた。
お父さん、お母さん。おじいちゃん、おばあちゃん……。この一年も無事に元気に生きてきました。
今年はこの前、お父さんたちに結婚の挨拶に来てくれた大和さんも一緒だよ。
私ね、初めて好きになったのが大和さんで本当によかったと思っているの。
大好きで、大和さんがいないと生きていけないんじゃないかな。
だからお願い、みんな私と大和さんのことを見守っていてね。……また今度会いに来るね。
目を開けて立ち上がった。
「大和さん、ありがとうございました」
持ってもらっていた傘を受け取る。