横になったまま周囲を見回すと、見慣れない部屋だった。そして鼻につく消毒液の匂い、そしてなぜか枕元にあったのは、袋に入っている汚れた迷彩服だった。
ここはどこ? どうして私、ベッドの上に? それにいったいなにがあったの?
なにもかもわからなくて、混乱する。
痛む身体を抑えながらゆっくりと起き上がり、改めて周囲を見回すと、どうやらここは病院の個室のようだ。
自分の腕には点滴の管が繋がっていて、布団を捲ってみると、ところどころ包帯やガーゼが貼られているから。
状況を飲み込めずにいると、ドアが開く音がした。視線を向けると、起きている私を見て目を潤ませたのは、隣の町に住む、母方のおばあちゃんだった。
「愛実……愛実! よかった、目を覚ましたのね!」
駆け寄ってくると私の手を両手で握りしめ、大粒の涙を流した。
初めて見るおばあちゃんの泣く姿に戸惑う。
「気分はどう? 痛いところはない?」
「う、うん」
「ちょっと待ってて、先生を呼ぶから」
ここはどこ? どうして私、ベッドの上に? それにいったいなにがあったの?
なにもかもわからなくて、混乱する。
痛む身体を抑えながらゆっくりと起き上がり、改めて周囲を見回すと、どうやらここは病院の個室のようだ。
自分の腕には点滴の管が繋がっていて、布団を捲ってみると、ところどころ包帯やガーゼが貼られているから。
状況を飲み込めずにいると、ドアが開く音がした。視線を向けると、起きている私を見て目を潤ませたのは、隣の町に住む、母方のおばあちゃんだった。
「愛実……愛実! よかった、目を覚ましたのね!」
駆け寄ってくると私の手を両手で握りしめ、大粒の涙を流した。
初めて見るおばあちゃんの泣く姿に戸惑う。
「気分はどう? 痛いところはない?」
「う、うん」
「ちょっと待ってて、先生を呼ぶから」



